放射線部門では、常勤の放射線技師7名(男性4名、女性3名)が在籍しており外来、病棟、健康管理センターからの画像検査を受け付けています。
業務内容は、一般(レントゲン)撮影、CT、MRI、透視造影検査、骨密度検査をはじめ、治療などを目的とするIVRを放射線診断医と共に行っています。
画像診断
画像診断機器は、一般撮影装置2台、マンモグラフィ装置、CT(64チャンネル)、MRI、X線TV装置、多目的X線TV装置(IVR対応)、ポータブルX線装置2台、外科用イメージ装置、骨密度装置(全身)を稼働しており、すべての画像をPACS(画像管理システム)に保存し、診療に用いています。
一般撮影
一般撮影とは、レントゲン撮影のことを言います。
当院の一般撮影装置は全てFPD(フラットパネルディテクタ)という最新の技術を搭載したし装置を2019年3月より導入しています
従来の装置(CRシステム)と比べFPDの性能と最新の画像処理技術により高画質でノイズの少ない鮮明な画像を得ることができ、またX線の感度が高いため従来の装置に比べ少ない被曝量で検査を行うことができます。
これにより、更に正確な診断に必要な画像を提供することができます。
透視撮影
文字どおり身体の中を透かして見るのですが、一般撮影と少々異なるのがリアルタイムに観察します。骨折した時の整復や、バリウムを使った胃透視検査に主に使われます。
XCT
CT装置は、X線を360度回転しながら照射して横断面の撮影を行いコンピュータ処理することで、身体内部の断面像を再構成しています。近年は、撮影時間の短縮や広範囲の撮影ができるようになりました。
MRI
MRIは、大きな磁石の中に入り目的部位に電磁波を照射するため放射線の被ばくなしに身体の断層撮像が行うことができます。特徴的なのは心臓ペースメーカーや人工内耳などを装着されている方は検査ができないことや検査中大きな音が出ること。また、検査時間が短くても15分程度かかることですが、画像の成り立つ仕組みからCTに比べ組織の違いを表現する能力にたけているので脳の血管などは造影剤なしで描出可能できます。
乳房撮影(マンモグラフィー)
乳房は、脂肪と乳腺組織からなるため一般撮影を行う装置では検査できず専用の装置を用いなければなりません。撮影の際はアクリル板で圧迫するという他に例を見ない撮り方をするうえ画像を記録する側も微細な病変を表現できるように特別な仕様になっています。
また、デリケートな撮影であることから当院では女性技師が撮影を担当します。
骨密度検査
骨の中のカルシウムなどの量(骨量)を測定し、骨の状態を調べる検査です。
当院では骨密度だけでなく骨強度も測れる全身タイプのDEXA装置を導入しています。
イベントや健康診断で簡易測定する超音波タイプの骨密度測定装置とは異なり、X線を利用し脊椎や股関節などの骨量を直接的に検査することで精度の高い測定ができます。
造影剤について
詳細な画像判断が必要とされる場合に、造影剤を使用することがあります。造影剤はヨード造影剤で、腕や手の静脈から注入します。注入時に身体の熱感や、吐き気、かゆみ、発疹等が生ずることがあります。アレルギー体質のかた、腎臓の病気をお持ちのかた、以前使用した際に副作用を起こされたかたは、医師、看護師に事前にお知らせください。
また、造影剤は腎臓から尿中に排出されるので、検査後は水分を多めに取るように心がけて下さい。